Celestial Maiden's Tear
「いやいや、姫さんは謝らなくていいっすよ。ちょっと面白かっただけなんで。」
一気に軽くなったよ扱いが。
「…そう言えば、姫さんに名乗ってなかった。俺は神林護カンバヤシマモル。護でいいですよ。」
『…私は二宮灯。私も灯でいい。』
「いや、それは無理です。総長たちが怒る。俺は通常通り姫さんでいいです。」
ちらっと隣を見ると、不満げそうな顔が二人。
『…わかった。』
と言った瞬間の顔の明るさ。どれだけ名前を呼ばれたくないのか…俺たちだけでいいって言う心の声が聞こえるような。
『…そろそろ帰る。…またね、護。』
「はい。」
『…蒼と寿梨はいつまで睨み合ってるの。私一人で帰る。』
「「待て。」」
『…本当は仲良いのかな。』
「良くない。」「良くねェよ。」
『…仲良いね。』
と、茶番をしつつも帰る私達であった。