Celestial Maiden's Tear






「いやいや、姫さんは謝らなくていいっすよ。ちょっと面白かっただけなんで。」



一気に軽くなったよ扱いが。



「…そう言えば、姫さんに名乗ってなかった。俺は神林護カンバヤシマモル。護でいいですよ。」



『…私は二宮灯。私も灯でいい。』



「いや、それは無理です。総長たちが怒る。俺は通常通り姫さんでいいです。」



ちらっと隣を見ると、不満げそうな顔が二人。



『…わかった。』



と言った瞬間の顔の明るさ。どれだけ名前を呼ばれたくないのか…俺たちだけでいいって言う心の声が聞こえるような。



『…そろそろ帰る。…またね、護。』



「はい。」



『…蒼と寿梨はいつまで睨み合ってるの。私一人で帰る。』



「「待て。」」



『…本当は仲良いのかな。』



「良くない。」「良くねェよ。」



『…仲良いね。』



と、茶番をしつつも帰る私達であった。



























< 39 / 40 >

この作品をシェア

pagetop