【完】麗人、月の姫
「月人の中には麗人と陰人、明人などに分かれており、その種族によって生まれ得る力も違う。陽人は太陽みたいなもので、麗人は月、陰人は月の影のような暗闇の役割がある。言っておくが、陽人は実際に太陽の神ではなく、太陽の親類に当たる月人のことだ」
「陽人と麗人はその役割通り、決して交わることはない。住む星も違えば時の流れも違い、動く時間は正反対なんだよ」
「逆に麗人と陰人はどうなんですか?」
「簡単に言うとセットみたいなものだけど、麗人と陰人は昔から仲良くなくてね…………。麗人をよく思わない陰人の奴らはいつしか、麗人を滅ぼし、自分たちが前にでることを企て始めたんだよ」
「その争いは長くに渡った………。そして、俺達の代までな」
蓮さんは辛そうな顔をした。
「取りあえず、麗人、陽人、陰人については分かったな?」
「うん」
麗人は月、陽人は影、陽人は太陽。
ちなみに、陽人は太陽の神の親類にあたる月人のことをいう。
そして、麗人と陽人は交わらない。
時も正反対に動いている。
麗人と陰人は同じ星に住んでいるが、それをよく思っていない為、長くに渡って争いが繰り返される。
……………………って訳ね。