【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
流に脅されて怯えてる山崎君には悪いけど...
私のこと心配して怒ってくれてると思うと、悶えそうなくらい愛しい。
好き
やっぱり好き、だめ。
好きすぎて
お家に帰ってこなかったこと...怒れなくなっちゃうじゃんか流めぇ...。
「山崎君と道でばったり会ったから...。
お互い流に言いたい事あって、目的は一緒だったから一緒に来ただけ」
「言いたい事?...なに?」
言いながら、私の方に体を向ける流。
「...すぐに帰ってくるって言ったくせに、なんで帰ってこないの?」
「俺にだってやる事あんだよ」
「じゃあ連絡すればいいじゃん。
ずっと待ってたのに...流いつまで経っても帰ってこないし...」
残された方の気持ちも考えてよ
辛いんだからね、待つのって。
「とりあえず寒いから中入れよ」と、痴話喧嘩を見かねた圭が倉庫に入れてくれた。
シャッターが静かに閉まる。
相変わらず倉庫の中は男臭くて嫌い
自分が1番弱い存在だって思い知らされてるみたいで、なんだか嫌になってくる。
私ってば...ワガママって言うかなんというか...
ほんと性格歪んだよね、でも全部圭のせいにしてやる。