【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
女同士には女同士にしか分からない友情がそこにはあって。
梓といつものラブラブを済ませると、鳴る鐘が憂鬱な時間を知らせた。
なんとか黒板に書いてある文字を目と手で必死に追いかけた。
その憂鬱な時間が終わると、大好きな放課後に顔がニヤける。
寄り道しないで真っ直ぐ家に帰ったら
ちょうど玄関に鍵を挿してる流の姿が映る。
「りゅう...!」
「おっ、ムギおかえり」
「ただいま、流もおかえり!
今学校から帰ってきたの?」
「ああ。
男子校は"華"がねーから、野郎ばっかでつまんねーぜ」
「...」
ムッ...。
それって女の子が学校に居てほしいってこと?
なにそれムカつく。
家に私がいるくせに
ていうか彼女の前でそんな事言うかな普通
流のカバ。