ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。
「こんな雰囲気になってあれなんだけど、今から時間空いてるか?」
「うん、空いてるけどどうしたの?急に」
「んーちょっと見せたいもの…てか所?まぁ俺に着いてきて」
そう言うと私の手を取って先を歩く。
昔もこんな事あったな。
響くんが私の手を引いてくれて、昔とは随分体型も雰囲気も変わっちゃったけど
昔の響くんと今の響くんが重なって見える。
「そんな急いでどこ行くの?」
「俺のお気に入りの場所。」
少し薄暗くなって煌めいていた建物や車を過ぎて行くと
少しして建物が減って、丘を登っていく。
「ちょっと、疲れたよ。」
「あと少しだから。」
とは言うものの少しだけスピードを緩めてくれる。