◆中学生物語◆
―昼休み。



今日は1年は体育館を使えないため、教室にはいつもより人がいた。



そして……優歩たちとほか、男子たちが翔太を取り囲んで何やら話しをしていた。



あたしと桃子は、じっとその様子を見つめていた。



「ねぇねぇ、今度みんなで翔太んち行かない!?翔太んち超面白いよ~」



…いつもみんなと話す話題を出すのは、決まって優歩。



「え~マジ!?ウチ裕也んちとタケんちしか行ったことない!!翔太~いい??」



どうやら、話の内容はみんなで翔太んちに行くいうことらしい。



…あんな大人数で行くなんて、ちょい無理があると思うけど…。



「え~俺んちかぁ…でもこの人数全部なんて無理だぜ。あと、俺今週の土曜しか空いてねぇし」



そりゃそうだよね。たぶん、おうちの人も迷惑だとも思う。



「おい、マジかよ翔太。俺今週の土曜空いてねぇよ。悪ィ、俺行けね」



「え~タケ行けないの?まぁ、男子たちはいいじゃん。翔太んち何回も行ったことあるし。女子のあたしたちだけ楽しめれば」
< 18 / 138 >

この作品をシェア

pagetop