◆中学生物語◆
…けど、あたしもあたしだ。好きな人にこうもお願いされちゃあ、しょうがない。



「…じゃあ、ノート見せてあげるから、自分で書いてよ」



「おッ、サンキュー、どーも」



翔太は、超ハイスピードな早書きであたしのノートを写していく。



…そんな適当でいいのか、あんた。



1分足らずでようやく書き終わった翔太は、すぐあたしにノートを返した。



「どーもッおかげで助かった」



…もうほぼ手遅れな状態で、翔太はノートを先生に見せに行った。



…あたしは、我ながら翔太から手渡せれたノートを見て思った。



―このノート、一生無くさない!!

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