絶対、好きになれない。
『恋してる愛花ちゃんって本当可愛い。』

普段からかわいいけど付け加えると
頭から湯気がでそうなくらい
ほおを真っ赤にして、
愛花ちゃんはしかめっ面をする。

「もーからかわないでよ!あんたに好きなひと出来たら、ここぞとばかり面白がってやる!」

『もー!意地悪っ....』

まさか、こんなに快適な楽しい時間を
過ごせるなんて思いもしなかった。
周りに、本当に恵まれてるんだなって
思っていた頃だった。

他のクラスメイトの女の子たちも
徐々に話せるようになってきて
挨拶も返し返され、
すこしずつ、自分が存在するようになった。
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