絶対、好きになれない。
あっという間に夜は明けて、約束の朝。

昨晩の早いうちに
細かな時間や場所が送られてきて、
現地集合になった。

愛花ちゃんとは近くのコンビニで
待ち合わせにしてもらっている。

白いワンピースを羽織って、
鞄には着替えの、
ラッシュガードとショーパン。
久しぶりすぎて、水着がないなんて。

『あっちで売ってるかもだし。』

せっかくだから海入りたいもんな。

「百合ちゃん、かっわいい。気をつけてね、天使見たいよ?可愛すぎるわよ?」

過保護な母親が
ペタペタとわたしの髪やら顔を触る。

『大丈夫だよっ、遅くなりそうなら連絡するし、友達もいるから安心して。』

いってきます、と元気に玄関から出ると
約束のコンビニへと向かう。
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