絶対、好きになれない。
「わわわわ、百合!」

もうすでに来ていた派手派手な愛花ちゃん。
サングラスをすっとあげて
まじまじと上から下まで見られてしまう。

『う、なんか、変?』

去年家族で沖縄行った時のなんだけどな。

「かっわいい!可愛すぎるわよ!ナンパされちゃうじゃない!これかけときなさいっ!」

と、自分の掛けてたサングラスを
わたしの目元にポンっと置く。

「これで少しキツそうなオンナに見えるから話しかけられないわよ!そんなくりくりの目をフルオープンしてたら、誘ってるって男が勘違いするからっ!」

わかった?と
なんか怒ってる風な愛花ちゃん。

『はーい、愛花おねえさーん。』

「よろしい。」

なんだか得意げで可愛い。

そうか、サングラスて男避け?
みたいなものでも使えるんだな。
確かに
視線が合ってるか合ってないかわからないし
かなりいいアイテムかも。
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