赤い刻印 - Secret Love -【続編】
私たち、ようやくひとつになれたんだね。
あれから意識が飛ぶくらい求め合って、声が枯れるくらい先生の名前を呼んだ。
今日が初めてなのに…。

何だか急に恥ずかしくなってきた。
とりあえず先生と視線が合わないように頭からタオルケットを被る。

「一沙?」
「先生のバカ。少しは手加減してよ」
「あ、悪い悪い」

少し照れくさそうな声。
同時にタオルケットごとギュッと抱きしめられた。

「俺、お前に誘惑されてから2年も我慢したんだから許してよ」
「それはもう忘れて!」
「ずっと一沙抱きたくて死にそうだったんだからな…」
「…っ!もう。…許す」
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