さよならの時まで、笑顔で
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「俺が幸せにしてあげられなくて、ごめん。」



違う。


違うよー。


私には、ひーくんしかいないんだよ。



ひーくんと一緒にいられたから、幸せだと思うことができたんだよ。



「家まで、送るよ。」



ほら。


そういうところが。



「ひとりで、帰れる」



「俺が、もう少し一緒に、いたいだけだから。」




ひーくん。


ごめんね。


傷つけて、ごめんね。


何も言えなくなった私は、ひーくんと一緒に帰る。

いつもなら笑って帰る道をー。

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