オオカミ社長は恋で乱れる
この業界の誰が信じるだろう?
あの西条優貴が恋に落ちたということを。
仕事の合間のわずかな時間に女性に会いに行っていることを。
その女性がシングルマザーだということを。
そして彼女らへの手土産に悩みながらも、子供用の絵本まで自ら選んでいることを。
彼は自分で気付いているだろうか?
ふと嬉しそうに笑みを浮かべていることを。
「今日は1日中大変不機嫌な顔をされていました」
「そうか?」
「はい、誰にでも分かるくらいに。ですが清水さんとお話された途端に苛立ちも解消されたようですね」
「・・・・・」
図星だと分かりやすい位に言葉を失くす所が彼の素直な部分なのだろう。
この社長室内に私がいても『席を外せ』と言うことなく清水さんと電話で話し、彼女を誘う。
まあ、彼女の事しか頭になく、秘書の存在も気にならない程夢中ということだ。
軟派な人間ならそんなことは当たり前なのだろうが、彼は違う。
どんな時も冷静沈着な人間だ。
その男がただ真っ直ぐ清水絵莉を追い求めるのだから、その気持ちは本気だということなのだろう。
「お食事に行かれるのですか?」
「ああ」
「お二人ではなく、お子さんもご一緒にですか?」
「そうだ」
何の迷いもなくそう答えた彼にとって、子供達の存在は余計なものでないことが分かる。
彼女を誘う手段として子供達の同伴を承知でしているということではなく、一緒ということが当たり前と捉えているのだろう。
あの西条優貴が恋に落ちたということを。
仕事の合間のわずかな時間に女性に会いに行っていることを。
その女性がシングルマザーだということを。
そして彼女らへの手土産に悩みながらも、子供用の絵本まで自ら選んでいることを。
彼は自分で気付いているだろうか?
ふと嬉しそうに笑みを浮かべていることを。
「今日は1日中大変不機嫌な顔をされていました」
「そうか?」
「はい、誰にでも分かるくらいに。ですが清水さんとお話された途端に苛立ちも解消されたようですね」
「・・・・・」
図星だと分かりやすい位に言葉を失くす所が彼の素直な部分なのだろう。
この社長室内に私がいても『席を外せ』と言うことなく清水さんと電話で話し、彼女を誘う。
まあ、彼女の事しか頭になく、秘書の存在も気にならない程夢中ということだ。
軟派な人間ならそんなことは当たり前なのだろうが、彼は違う。
どんな時も冷静沈着な人間だ。
その男がただ真っ直ぐ清水絵莉を追い求めるのだから、その気持ちは本気だということなのだろう。
「お食事に行かれるのですか?」
「ああ」
「お二人ではなく、お子さんもご一緒にですか?」
「そうだ」
何の迷いもなくそう答えた彼にとって、子供達の存在は余計なものでないことが分かる。
彼女を誘う手段として子供達の同伴を承知でしているということではなく、一緒ということが当たり前と捉えているのだろう。