オオカミ社長は恋で乱れる
「ママー、ごはん!」
悠のおねだりが部屋に響いて、絵本を見ていた凛も顔を上げてこっちを向いた。
「ごめんね、今日はお店にご飯食べに行くからもう少し待っててね」
「おみせ?」
ポカン?とした表情を見せた悠だけど、確かにお店でご飯の意味が分からなくても仕方がない。
生活費に余裕のない我が家では、今まで外食に連れて行ったことがないから。
家でご飯を食べるのが当たり前だったので、悠も凛も初の外食は初体験になる。
「そうなの。自転車のお兄さんがご飯食べに連れて行ってくれるって言うから待っていようね」
「うん!」
悠も凛も自転車のお兄さんと言えば西条さんのことだと理解する。
幼い2人からしてみたら西条さんはおじさんに分類される年かもしれないけど、申し訳なくてそんな表現はできないのでお兄さんと呼んでいる。
悠も凛も私と同じように素直に『お兄さん』と呼んでくれている。
まあ・・凛に限っては『おーたん』になってしまっているけど、西条さんは笑顔で応えてくれているから『おーたん』呼びでもいいのかな?
そんな感じでお腹を空かせた悠と凛をなだめていると、『ピンポーン』とインターホンが来客を知らせた。
「はーい」
と玄関のドアを開けると、奥の部屋から悠と凛もパタパタと走って来て訪問者を出迎えた。
「遅くなってすまない」
「いいえ、お仕事大丈夫でしたか?」
「ああ、大丈夫だ。君達はもう出られるか?」
「はい」
私が返事をしたところで悠が西条さんのスーツの足元を掴んで「ごはーん」と言い始めてしまった。
悠のおねだりが部屋に響いて、絵本を見ていた凛も顔を上げてこっちを向いた。
「ごめんね、今日はお店にご飯食べに行くからもう少し待っててね」
「おみせ?」
ポカン?とした表情を見せた悠だけど、確かにお店でご飯の意味が分からなくても仕方がない。
生活費に余裕のない我が家では、今まで外食に連れて行ったことがないから。
家でご飯を食べるのが当たり前だったので、悠も凛も初の外食は初体験になる。
「そうなの。自転車のお兄さんがご飯食べに連れて行ってくれるって言うから待っていようね」
「うん!」
悠も凛も自転車のお兄さんと言えば西条さんのことだと理解する。
幼い2人からしてみたら西条さんはおじさんに分類される年かもしれないけど、申し訳なくてそんな表現はできないのでお兄さんと呼んでいる。
悠も凛も私と同じように素直に『お兄さん』と呼んでくれている。
まあ・・凛に限っては『おーたん』になってしまっているけど、西条さんは笑顔で応えてくれているから『おーたん』呼びでもいいのかな?
そんな感じでお腹を空かせた悠と凛をなだめていると、『ピンポーン』とインターホンが来客を知らせた。
「はーい」
と玄関のドアを開けると、奥の部屋から悠と凛もパタパタと走って来て訪問者を出迎えた。
「遅くなってすまない」
「いいえ、お仕事大丈夫でしたか?」
「ああ、大丈夫だ。君達はもう出られるか?」
「はい」
私が返事をしたところで悠が西条さんのスーツの足元を掴んで「ごはーん」と言い始めてしまった。