オオカミ社長は恋で乱れる
そして帰り道、子供達はお腹も満たされたことであっという間にチャイルドシートに身体を預けて眠ってしまった。

スヤスヤと気持ち良さそうな寝顔に私も柔らかな気持ちになる。

視線を子供達から運転している西条さんへと移すと、視線を感じたのか西条さんもチラッと一瞬こちらを見て、「ん?、どうした?」と聞いてきた。

「あっ、いいえ・・。あの、今日はありがとうございました。すごく豪華なお食事で・・それに驚く程美味しくて・・子供達も喜んで食べていました。それにチャイルドシートまで準備して頂いて感謝しかないです」

「いや、喜んでもらえたなら良かったよ」

「それはもう・・本当に」

「悠も凛もよく食べたな。肉が食べたいって言ってただけあったよな」

「そうですね。あまりの美味しさにいつも以上に食べていたみたいです」

「そうか」

前を見て運転しながら口元に笑みを浮かべる西条さんに一言謝罪をした。

「西条さん、本当にいろいろと気遣って頂いてすいません。お仕事だって忙しいはずなのに、こんなに沢山親切にして頂いて。私は何も返せていないのに」

「いや、いいんだ。君が喜んでいてくれているなら」

「それに子供達にまで優しくして頂いて。こんなに親切な方がいるなんてって本当に驚いています」

常々思っていた事を伝えると、一瞬言葉を無くした西条さんは前を見たまま運転を続けた。

そんな西条さんを眺めながら今まで思っていた事を伝えた。


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