オオカミ社長は恋で乱れる
「あの・・・ちょっと混乱していて上手く伝わらないと思うのですけど、それでもいいですか?」

「ああ、大丈夫だ。何でも思っていることを言ってくれ」

「はい」

頷きながら『ふう』っと小さく息をつく。

未だドキドキと早い鼓動は落ち着かず、高ぶった気持ちをどうにか抑えようとする。

「あ、あの・・・」

「うん」

「あの、すいませんでした。何も気付かずに呑気に西条さんが親切にしてくれていると思っていました。私のことをそんな風に思って頂いているなんて本当に思ってもいなくて・・」

「それは俺が気持ちを伝えていなかったからだ。気にしないでくれ」

私が謝罪するとそれを自分のせいだとかばってくれる。

そんな所はいつも西条さんの優しいところだと思っている。

「私・・西条さんに甘え過ぎていて、本当にすみません」

「いいんだ、甘えて貰いたいと思っているんだから。君の喜ぶ顔が見たいんだ」

「でも、そんなに甘えるのはよくないと思います。今更なんですけど」

「迷惑か?」

その言葉を発した西条さんの瞳に不安や寂しさを帯びた感情が見えた。

西条さんがそんなとこを見せるなんて。

いつも堂々としてる西条さんが・・・。

それは違うとすぐに否定したいと思った。

「迷惑なんて、そんなこと絶対にありません。本当に嬉しかったです。子供達にも良くしてくれて、この子達の喜ぶ顔を見る度に私も幸せになりました」

「君自身は?俺のこと異性としてどう思う?」
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