オオカミ社長は恋で乱れる
今まで誰も頼りにせず、ひたすら頑張ってきた絵莉には自分が幸せになるという目標がなかった。
悠と凛の父親に裏切られた時から、もう誰かに幸せにしてもらうということが頭に浮かばなかったから。
そんな資格もないとも思っていた。
そんな自分に子供達と自分を幸せにしたいと言ってくれたその言葉が、真っ直ぐ胸に響いて熱くしたのだった。
「絵莉」
初めて名前で呼ばれた。
ずっと『君』だったのに。
一気に頬まで熱くなり、恥ずかしさから上を向くことができない。
「絵莉?」
もう一度確かめる様に呼ばれては、無視するわけにいかない。
「はい・・・」
小さな声で返事をして顔を上げると、あまり表情の変化を見せない西条さんが一瞬驚いた顔を見せた。
「・・・顔が、赤いな」
赤面していることを指摘されて、余計に恥ずかしさで顔に血が昇る。
それを隠そうと俯こうとしたのに、すぐに両頬を持たれて上を向かされた。
「大丈夫か?」
「・・・恥ずかしいだけです」
消え入るような声で答えると、笑顔を見せた西条さんを目にして、顔だけではなく耳まで熱くなってしまった。
「そうか、ごめんな」
そう言いながらも腕の中から開放してはくれなかった。
私もその心地よさに身体を預けたまま、その温かさに甘えてしまった。
少しして身体を離し、西条さんが私の顔にかかった髪を整えてくれた。
そしておもむろに立ち上がると「ゆっくり休んでくれ。また連絡する」と言って玄関へ歩いて行く。
追いかけて早足で玄関に向かうと、西条さんはもう靴を履いているとこだ。
「あの・・・西条さん」
突然帰ろうとしたので戸惑いの表情を見せると、そんな私を見て困惑のように表情を歪ませて見せた。
悠と凛の父親に裏切られた時から、もう誰かに幸せにしてもらうということが頭に浮かばなかったから。
そんな資格もないとも思っていた。
そんな自分に子供達と自分を幸せにしたいと言ってくれたその言葉が、真っ直ぐ胸に響いて熱くしたのだった。
「絵莉」
初めて名前で呼ばれた。
ずっと『君』だったのに。
一気に頬まで熱くなり、恥ずかしさから上を向くことができない。
「絵莉?」
もう一度確かめる様に呼ばれては、無視するわけにいかない。
「はい・・・」
小さな声で返事をして顔を上げると、あまり表情の変化を見せない西条さんが一瞬驚いた顔を見せた。
「・・・顔が、赤いな」
赤面していることを指摘されて、余計に恥ずかしさで顔に血が昇る。
それを隠そうと俯こうとしたのに、すぐに両頬を持たれて上を向かされた。
「大丈夫か?」
「・・・恥ずかしいだけです」
消え入るような声で答えると、笑顔を見せた西条さんを目にして、顔だけではなく耳まで熱くなってしまった。
「そうか、ごめんな」
そう言いながらも腕の中から開放してはくれなかった。
私もその心地よさに身体を預けたまま、その温かさに甘えてしまった。
少しして身体を離し、西条さんが私の顔にかかった髪を整えてくれた。
そしておもむろに立ち上がると「ゆっくり休んでくれ。また連絡する」と言って玄関へ歩いて行く。
追いかけて早足で玄関に向かうと、西条さんはもう靴を履いているとこだ。
「あの・・・西条さん」
突然帰ろうとしたので戸惑いの表情を見せると、そんな私を見て困惑のように表情を歪ませて見せた。