2度目の初恋も、君とがいい
「自分もピアスだったから、あんなこと言ったの?」



透明の紙袋から見えたよものは、ピアスだった。
瑠衣くんがくれたものとはまた違う。
小さな花がついたかわいいピアス。



「日奈子連れてったけど、結局自分で選んだんだ。千花に似合いそうなの」


「うん」



いつもよりすんなり入ってくる永人の言葉。



「で、そのピアス似合ってんだよ。ほんとのところ」



ふくれっ面になる永人。



「似合ってないって……」


「俺だって似合うの選んだつもりだったんだ。でも、あいつのほうがやっぱり千花のことわかってるなって思ってさ」


「そりゃあ、年月が違うから……でも、これもかわいいよ?」



袋から取り出して、耳にかざす。



「ほんとだ。これも似合ってる」



ふくれっ面から一変。
嬉しそうに微笑む。



「永人」


「ん」


「ありがとう。嬉しいよ」



ぎゅっともらったピアスを握りしめる。

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