2度目の初恋も、君とがいい
「メリークリスマス」



後ろを向かされて次の瞬間、首周りにヒヤリと冷たい感触がする。



「これ……」


「クリスマスプレゼント」


「ありが、とう……」



ネックレスを付けてくれる永人の手が首に幾度となく触れて。
それは、あたしの心臓は騒ぎ立てるのには充分だった。



「あたしプレゼントないの……」


「いいよ、一緒にこうして過ごせたことがプレゼントだよ」



なんの特別感もないと思ってたから。
何も用意なんてしてなかった。
気合い入ってるなんて思われたくなくて。



「……っ、なんで永人はそんなずるいことばかり言うの」


「ずるい?本心で言ってるんだけど、なにがずるい?」



キョトンとした顔で聞いてくる。



「もう、その顔がずるい!帰る!」



永人とこれ以上一緒にいたら、自分がどうにかなってしまいそうで……。
永人手を振り払って、あたしは走り出す。



「おい、待てって」



でも、全速力ではしれない雪道。
永人に捕まってしまうのは当たり前だった。

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