極上社長と結婚恋愛
 

「突然こんなことを言われて、困ってる?」

直哉さんの真剣な視線に、顔に熱が集まっていく。
今にも発火しそうなほど火照る頬を少しでも冷ますように、勢いよく首を横に振った。

「あの、困ってるというか、直哉さんは兄だし、私を好きになってくれるなんて想像もしてなかったから……」

直哉さんはかっこよくて優しくて、余裕のある大人の男の人で。
出会った時から素敵だと思ってた。

雲の上の憧れの人みたいな感覚で、直哉さんが私を好きになってくれるなんて夢にも思っていなくて、すごく嬉しいのに実感がわかなかった。

どうしていいのかわからなくて口をつぐんでうつむくと、直哉さんが小さく笑った。

「安心して。ただ気持ちを伝えたかっただけだから、すぐに答えを出せなんて言わないよ」

私の気持ちを察して、優しく言ってくれた直哉さんに胸がドキドキと高鳴る。


 
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