極上社長と結婚恋愛
 
「あずさちゃんがどんな答えを出しても気まずい思いなんてさせないし、いい兄でいるから。少し考えてみて」

戸惑う私に向かって、目元を緩め柔らかく微笑んでくれた。
ほっとして肩を下ろした途端、長い指が私の手を捕まえ持ち上げる。

「……でも答えがでるまでは、俺のことを好きになってもらえるように努力もするけどね」

どういう意味だろうと瞬きをしていると、直哉さんが私の手の甲に一瞬触れるだけのキスを落とした。

「……っ!!」

皮膚にふれた柔らかな感触に、一気に体温が上がる。
驚きで跳びあがった私を見て、直哉さんが屈託のない表情で声を上げて笑った。

「これからは今まで以上にあずさちゃんを甘やかすから、覚悟しておいて」

今までだってこんなにドキドキの連続だったのに、それ以上に甘やかされるなんて、絶対心臓が持たない。

どうしていいのかわからず、眉を下げて顔を真っ赤にした私を見て、直哉さんはくすくすと楽しげに笑った。




 
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