極上社長と結婚恋愛
 

「すごいですよね。そのライラックのパーツ、全部あずさが作ったんですよ」

夏美の言葉に、直哉さんは一輪一輪針金をつけたライラックの花の山を見て目を見開いた。
その感心したような顔が照れくさくてうつむくと、夏美が身を乗り出す。

「あずさは一緒に働いていたころから、すごく頑張ってたもんね。花屋の仕事だけでハードなのに、休日はフラワースクールに通って開業するために勉強して。友達だけど尊敬してます」
「そんな、自分がやりたくてやってたことだから」

そうやって手放しでほめられるとますます居心地が悪くなってしまう。

私が顔をあげられなくなっていると、ぽんと頭に温かい感触。大きな手が優しく私の頭を撫でてくれた。
おずおずと視線をあげると、テーブルに頬杖をついた直哉さんが軽く首をかしげてこちらに笑いかける。

「えらいね、あずさちゃん」

まるで子供をあやすように優しく頭をなでられて、頬が熱くなっていく。その様子を見ていた夏美が目を丸くした。


 
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