極上社長と結婚恋愛
「えっと……、あの……」
なんて言えばいいのかわからずに視線を泳がせると、問い詰めるような容赦ない視線が刺さる。
「す、好きだとは言われたんだけど……」
誤魔化すのは無理だろうと諦めて正直に言うと、夏美が不思議そうに首をかしげた。
「せっかく好きだって言ってもらえたのに、なんで付き合わないの?」
「なんでって、言われても」
あっけらかんとした夏美の疑問に、口ごもってうつむいた。
「だって、あずさだってお兄さんのことが好きなんでしょう?」
「どうして……」
ずばりと私の気持ちを言葉して断言され、戸惑ってしまう。
「あずさの表情見てるだけで、好きで仕方がないんだなってわかったよ」
私の顔には、そんなわかりやすく感情が出てるだろうか。慌てて腕で顔を隠してみても、夏美の容赦ない追及は続く。
「両想いなのになんでためらうの? もしかして、兄妹だから?」
その言葉に、うつむいたままうなずいた。
直哉さんと一緒にいると、幸せだしドキドキする。好きと言ってもらえた時も、本当にうれしかった。
でも心のどこかでためらってしまう。だって、義理とはいえ私たちは兄妹なのに……。