極上社長と結婚恋愛
日曜日。
サンプルとして作ったブーケを撮影してもらうため、早めに店を閉めた私は撮影スタジオにいた。
結婚写真の撮影の仕事がお昼過ぎで終わるから、その後でよければ撮影してあげるよと桜木さんが声をかけてくれたのだ。
隣には、『撮影現場に興味があるから見学したい』と言ってついてきてくれた直哉さん。
興味があるなんて、私に気を使わせないための言い訳だと思う。
直哉さんはどうせ一緒に行くからと、大荷物の私のために車を出してくれて運ぶ手伝いもしてくれた。
優しい心遣いにじわりと胸が温かくなる。
ドライフラワーと生花で作ったブーケや素朴な花冠、志向をこらしたヘッドドレス。そして小さなブートニア。
それらを箱から出し並べていると、桜木さんが入ってきた。
「わぁ、すごくきれいね」
色とりどりのブーケを前に、桜木さんが嬉しそうに声を上げる。その反応にほっとして肩から力が抜けた。