極上社長と結婚恋愛
 

小さなお店だから、置いてある花の種類は多くない。そのかわり、鮮度にはこだわるようにしていた。

少しでも時期が過ぎたお花はまだ綺麗に咲いていても下げてドライフラワーにするようにして、なるべく元気なつぼみがいっぱいの、長く楽しめる生花を売るように努力してきた。

そんなこだわりをちゃんとお客様にわかってもらえてうれしくなるのと同時に、心に迷いが生まれた。




真っ白でかわいらしい丸みを帯びたピンポン菊と、薄青色のアスター、そして白い葉に緑の筋が美しいドラセナをしっかりと保水させ透明のフィルムで包む。

花を手渡し店先までお見送りすると、お客様が振り返った。

「来週も定休日以外でお店を閉める日はあるの?」

何気なくそう問われ、口ごもる。

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