極上社長と結婚恋愛
 




閉店時間が近くなり店の中を片付けていると、カラリとドアベルが鳴り意外な人が入ってきた。

「こんばんは。遅い時間に悪いね」

穏やかなバリトンのあいさつに手を止めた。

「お義父さん。どうされたんですか?」

仕事帰りなんだろう。
スーツ姿でお店に入ってきたお義父さんに挨拶をしながら近づくと、「たまには花でも贈ろうと思って」と笑顔で言われた。

母へ花のプレゼントなんて、相変わらず仲がいいふたりにほほえましくなる。

「どんなお花がいいですか?」
「できればバラがいいかな。晴美の好きそうな色のバラを使って大きめの花束を作ってもらえるかい?」
「かしこまりました。落ち着いた色のバラを何色か集めて作りますね」

お義父さんの言葉にうなずいて、淡いオレンジやベージュ、紫がかった薄いピンクのバラを選んでいく。


 
< 192 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop