極上社長と結婚恋愛
 

わざわざ日を改めてやって来てくれる人はきっと少ない。
普通なら、やってないなら違う店へ、と考えるだろう。

今まで定休日以外はきちんと営業していたのに、不定期に店を閉めるようになったら離れていくお客様はきっとたくさんいるだろう。

「これから会場の装花の仕事が多くなれば、土曜や日曜は準備でお店を開けなくなってしまう。無理してお店を開けば細かなところまで手入れが行き届かなくなるし、お花のお世話も追いつかなくなってしまう。お店を開店して二年半頑張り続けてようやくお客様が増えてきたのに、今こうやって降ってわいたような幸運にしがみついて新しいことをはじめて、大切なお店をないがしろにしていいのかなって、迷ってるんです」

新しいお仕事をしながらも、今までのようにひとりでお店をきっちりやっていくのは時間的にも体力的にも無理があるだろう。

夢だったウエディングの仕事をもらえるのは嬉しい。
だけど、ウエディングの仕事を優先して、お店がつぶれてしまうのはいやだ。

お店に来てくれるお客様をがっかりさせたくない。


 
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