極上社長と結婚恋愛
店を閉めた後、連れていかれたのは豪華で美しい白壁の建物。
お義父さんはその入り口に車で乗り付けると、慣れた様子で車を降り、鍵を出迎えてくれたスタッフに手渡し言葉を交わす。
私も促されおずおずと車から降りると、目の前に立つ大きな建物を口をぽかんと開けて見上げた。
「ここ……」
前に直哉さんに連れてきてもらった、素敵なお庭のあるホテルだ。
あの時は裏からしか建物を見なかったけれど、こうやって正面玄関から見るとその上品さと格式の高さに改めて驚く。
このホテルに入るのかな。
みるからにラグジュアリーなホテル。仕事を終えた私はいいつものような軽装で、あきらかに場違いだ。
「大丈夫だよ。今日はオープニングイベントで、マスコミも関係者も招待客もたくさんいて恰好なんて気にする人はいないから」
私の戸惑いを察して、お義父さんは穏やかに笑ってくれた。