極上社長と結婚恋愛
斜面に生えた背の低い木。
艶のある緑の葉の間にオレンジのツツジの花がいつくも咲き誇り、夕日を受けてまるで燃えているようだった。
その鮮やかな色彩に目を奪われた。
美しい花に燃えるような夕日。
青からオレンジそして紫、刻々と色を変えていく空。
太陽が沈んだ後で闇に目を凝らせば、見上げた視界いっぱいに満点の星。
冒険心に火がついて、恐怖なんて感じなかった。
わくわくしながら暗い森を歩き回って、気が付けば歩き疲れて大きな木の幹にもたれかかって眠り込んでいた。
名前を呼ばれ目を覚まし、のんきに『もう朝?』と問うと、血相を変えて探し回っていた母に思い切り叱られたのを覚えてる。
「きっとお母さん、一晩中すごく心配してたんでしょうね」
顔を曇らせた彼女に、苦笑いしながらうなずく。
「父からも祖父からも説教されたけど、すごく楽しかったんだよね。だからいまだに祖父の家に行くと少しわくわくする」
「反省の色、ナシですね」