極上社長と結婚恋愛
「お店のホームページとかは作ってないの?」
「あったら便利だろうなとは思うんですけど……」
私がそう言葉を濁すと、直哉さんが小さく笑った。
「そっか。苦手だって言ってたもんね」
視線を絡ませながら、秘密を共有するように囁く。
鼓膜にふきこまれた甘く柔らかな声と、私が社長室で動揺しながら口走った内容をしっかり覚えている直哉さんに、一気に頬が熱くなる。
あぁ、まずい。今絶対顔が赤くなってる……!
動揺を悟られたくなくて慌ててうつむくと、長い指がのびてきた。
頬に一瞬指先が触れ、思わず肩が上がる。
視界をさえぎる私の髪を、すくいあげるように耳にかけ「どうしたの?」と顔をのぞきこまれる。
テーブルに置いていた私の腕が勝手にびくりと震えて、そばにあったグラスにぶつかった。