極上社長と結婚恋愛
 
「あずさちゃん、よかったら俺と一緒に暮らさない?」
「え……?」

予想外の提案に、頭が真っ白になる。
一緒に暮らすって、私と直哉さんが……?

「お店の近くで部屋を探してるんだよね? 俺の住むマンションならあずさちゃんのお店からも近いし、部屋も余ってる。あずさちゃんは両親の新婚生活の邪魔なんじゃって肩身の狭い思いをしなくていいし、親父たちも安心できる、最善の策だと思うんだけど」

にっこりと微笑まれて言葉につまる。

直哉さんと同居? 義理の兄になるとはいえ、出会ったばかりの男の人と……。
男性が苦手な私が、うまく暮らしていけるとは思えない。絶対無理……!

そう断ろうと口を開いたとき、直哉さんがテーブルに頬杖を付き試すようにこちらを見る。

「それに、俺と一緒に過ごしているうちに、男への苦手意識も減っていくかもよ。あずさちゃんだってきっと、治せるものなら治したいでしょ?」
「うぅ……」

呻りながらうつむいて自分の膝を見下ろす。

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