極上社長と結婚恋愛
確かに。この苦手意識が治るなら、ぜひ治したい。
今まで通り仕事ばかりの生活を送っていたって、男の人に慣れていくわけがないのもわかってる。
でも、でも。
いきなりふたり暮らしなんてハードルが高すぎて、考えるだけで身がすくんでしまいそうだ。
私たちのやりとりを見守っている両親の心配そうな視線が痛い。
どうしよう。
ここでつっぱねてひとり暮らしをすると言い張るのは、みんなに迷惑をかけてしまいそうだ。
だけど、直哉さんと暮らすなんて……。
ちらりと視線をあげると、端正な顔で微笑む直哉さん。
「まぁ、俺がどんな人間なのかもよくわからないのに、一緒に住むなんて決められないよね」
私の迷いを察したのか、優しく笑ってくれる。
「少しふたりで話してみない?」
答えを出せない優柔不断な私にそう言って、直哉さんは立ち上がった。