極上社長と結婚恋愛
 
「毒?」
「あ、毒がない種類もあるので、全部が危険というわけではないですけど……」
「そっか、知らなかった。綺麗な花でも無闇に手をだして蜜を吸っちゃだめなんだね」

つかんでいた袖口からおずおずと私が手を離すと、その腕がふわりと私に頭に近づいた。そして、触れる直前で手を止めて私の表情を伺う。

頭をなでられるのかな?

そう思いながらじっとしていると、直哉さんが小さく笑ってからそっと私の頭を撫でた。

「教えてくれて、ありがとう」

髪に触れた大きな手のひらの感触は、少しくすぐったいけど嫌じゃなかった。

男の人に触れられるのが苦手だと知って、ちゃんと私の反応を見て接してくれている。
そのことが伝わってきて、安心できた。

「あずさちゃんから見て、俺はどう見える?」

夜の庭園を歩きながらそう問われ、少し考えてから答える。

「大人で余裕があって優しくて……、すごくモテそうに見えます」
「ありがとう。でも褒めすぎだよ」

私の正直な感想に、直哉さんは困ったように笑った。

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