極上社長と結婚恋愛
 
「優しくありたいとは思ってるけど、余裕じゃないしモテないよ」
「絶対モテますよ。直哉さんみたいな人を、女の人が放っておくわけないです」

直哉さんの謙遜にすかさず反論すると、ちらりとこちらに視線が流れてくる。その流し目が色っぽくて息をのんだ。

「昔から声をかけられたり誘われることは多いけど、親父が経営者だったから、俺のことが好きなのかそれとも裕福な家庭が好きなのか、よくわからないよね。とくに学生のころは地味だったし」

そんな整った笑顔で『地味だった』と言われても、とても信じられなくて小さく顔をしかめてみせる。

「本当だよ。親父の仕事を小さい頃から見ていたから、建築とか設計に興味があったて、大学で理系の情報工学科に進んだら3DとかVRの面白さに思いっきりのめりこんで、パソコンばっかりいじって現在に至ります」

冗談交じりに笑いかけられ、私も小さく笑って頷いた。

「そうなんですか」

直哉さんなら、たとえパソコンにかじりついていたとしても、十分異性の注目を集めてしまいそうだけどな。


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