極上社長と結婚恋愛
 

「俺でいいなら、履かせてあげるよ」
「で、でも……」
「座って」

穏やかな口調でそう言われ、身を縮こませるようにおずおずとソファに腰を下ろす。

その前に直哉さんが片膝をついた。
まるでシンデレラにガラスの靴を差し出す王子様のように優雅に跪き、こちらを見上げる。

「足、出して」

柔らかく優しい口調に、恐る恐る片足を差し出す。
直哉さんの長い指が私の足首に触れ、心臓が飛び跳ねた。

……どうしよう、すごく緊張する。
ただ座っているだけなのに、かすかに足が震えてしまう。

そんな私の動揺をよそに、直哉さんは繊細なレースがついたストッキングを、私の足先に通す。
足の甲を、ふくらはぎを、膝裏を、上質なストッキングはするりと肌の上を通っていく。


 
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