極上社長と結婚恋愛
 


なんとかストッキングを履いて、直哉さんとふたり控室を出る。

お義父さんと母が撮影しているハウススタジオのエントランス部分をのぞくと、大正時代の雰囲気をそのまま残した階段の前でふたりが寄り添って立っていた。

使い込まれ飴色になった木の階段。
その中央に敷かれた真紅の絨毯。
白壁に黒い梁。アンティークなシャンデリア。

クラシックなデザインのウエディングドレスを着た母とダンディーなお義父さん。
ふたりの落ち着いたたたずまいはその建物の雰囲気とぴったりで、一枚の絵画をみているようだった。

「素敵ですね」

ため息をつきながらつぶやくと、隣にいる直哉さんもうなずく。

「はい、お疲れさまでした!」

はきはきした口調でそう言って、カメラの前にいた女性か顔を上げる。

「次はバンケットルームに移動して、家族写真を撮ります」

カメラマンさん、女性の方なんだ。周りのスタッフに指示を出し、きびきびと動くその姿をながめていると目が合った。


 
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