ハイスペック男子の憂鬱な恋愛事情
あはははは!何そのすんごいビミョーな顔!

鉄壁そうに見えた営業スマイルが、分かりやすく崩れてる。

今迄勝ち組人生で、間違っても負けーた(まけぃた)なんてヒエラルキー底辺層の……ぷぷぷ。

こんな“フランクな呼び方”は冗談でもされなかったんだろう。

なるほどなるほどなるほど。挫折を知らない人間ほど崩れると脆いってのはあながち間違いではないようだ。

あ、今度は放心しだした。こりゃ過去の栄光で修復を図ろうとしてるんだな。
この人、本当に分かりやすいなぁ。

あと、どれくらい無言を貫ける?


「もー。まけぃたはすぐ、俺って神☆伝説の世界に浸りたがるぅー。そっちはそんな良い湯加減なんですかーぁ?」


ぷぷぷぷぷ!ヤバイよ!ヤバイ顔になってきてるよ、まけぃた!

まけぃたやめろ!俺の過去を踏みにじるな!っていうイラっとコンボ顔と、なんで過去に浸ってたのがわかったの?っていう焦り顔の独りコラボ。

整った顔立ちが忙しいことになると、こんな楽しい現象が起こるんだね!

さぁ、もう一押しでいけるかな?

「ふー、まけーたー。本当に有能なの?キミ」

「はいはい、優李ー!初日早々、“まだ口のきけない”神山くんをいじめないの!」


あ、タイムアップー。
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