ハイスペック男子の憂鬱な恋愛事情
電話をガチャリと切って、すぐにしまったと気付く。
ベッドに押し倒したような至近距離に、確信する。
これはハニートラップだ。
「……お前、今日なんなわけ」
「彗大、服が気持ち悪いから脱がせて?」
つ、と片膝を立て、俺の視界の端に剥き出しの太腿を晒す。
だんだん腹が立ってきた。
今日のお前からは、色が魅たいとも俺への欲情も全く感じない。
今感じるのはただただ意味もなく。
「なにそんな焦ってんの」
「!」
多分、核心を突くような気がしたから触れなかった。
ずっとどこか上の空。
俺の声に反応しない。
その上、画とは関係もなさそうな安いハニートラップばっか仕掛けられたら、嫌でも気付く。
「彗大、わたしの画、好きでしょ」
「まぁな」
「でも、わたしめんどくさいでしょ」
「ほんとそれな」
「今、めちゃくちゃシたいでしょ」
「当たり前だろ」
「じゃあラッキーってえっちしちゃえばいいじゃん!」
「そんなヤケクソで誘われてヤレる相手じゃねーだろアホ!!」
“相手を思う怒り”とはこういうものか。
思った以上に腹が立っていたらしい。
女に“こういう本気で”怒鳴ったこともなければ加減もきかなくて、コイツの目が潤んで行く。
「だって……っ!」
そう言ってどんどん雲行きが怪しくなる気配に、思わず狼狽える。
ヤバい、泣く!
慰めようとしたが、一歩間に合わなかった。
「このままじゃしょうこちゃんに捨てられるぅー」
はぁ……?
ベッドに押し倒したような至近距離に、確信する。
これはハニートラップだ。
「……お前、今日なんなわけ」
「彗大、服が気持ち悪いから脱がせて?」
つ、と片膝を立て、俺の視界の端に剥き出しの太腿を晒す。
だんだん腹が立ってきた。
今日のお前からは、色が魅たいとも俺への欲情も全く感じない。
今感じるのはただただ意味もなく。
「なにそんな焦ってんの」
「!」
多分、核心を突くような気がしたから触れなかった。
ずっとどこか上の空。
俺の声に反応しない。
その上、画とは関係もなさそうな安いハニートラップばっか仕掛けられたら、嫌でも気付く。
「彗大、わたしの画、好きでしょ」
「まぁな」
「でも、わたしめんどくさいでしょ」
「ほんとそれな」
「今、めちゃくちゃシたいでしょ」
「当たり前だろ」
「じゃあラッキーってえっちしちゃえばいいじゃん!」
「そんなヤケクソで誘われてヤレる相手じゃねーだろアホ!!」
“相手を思う怒り”とはこういうものか。
思った以上に腹が立っていたらしい。
女に“こういう本気で”怒鳴ったこともなければ加減もきかなくて、コイツの目が潤んで行く。
「だって……っ!」
そう言ってどんどん雲行きが怪しくなる気配に、思わず狼狽える。
ヤバい、泣く!
慰めようとしたが、一歩間に合わなかった。
「このままじゃしょうこちゃんに捨てられるぅー」
はぁ……?