歪な光
私は作り笑顔を崩さないように、曖昧に答える。こいつがどんな女を求めているのか読めないから、下手にこちらの情報を与えるのは危険だから。





「よくわかんない。私、まだ高校生だもん」





こうゆうときだけ、高校生ぶってみる。
そして、現実を改めて突きつけたとき、相手がどうゆう反応するかで、また対応を変えていく。






「そ、そうだよね。オシロちゃん高校生だもんね。じゃあさ、そうゆうとこに興味はある?」






なるほど、童貞のくせに、大人ぶって無垢な高校生と淫行したいわけだ。






「いっとくけど、そうゆうところ行くなら、前払いの10万だよ?ジョージにきいてない?」





私は冷たく言い放った。
できれば、この金額で引いて欲しいと願う。用意されてしまえば、行かなくてはいけない。






というより、お金の為に自分を封印しなければいけない。





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