【完】姐さん!!
「わたしのことは、衣沙が守ってくれるから」
彼の腕に、腕を絡める。
……あのときわたしがストーカーされていることにも、ちゃんと気づいてくれた。それは自惚れでも何でもなくて、わたしのことを好きでいてくれたからだ。
「ね? 衣沙」
「……まあ、守るよ。大事だし」
「衣沙くん、照れてる?」
「照れてねえよ。
……小さい頃から守ってきてんだから当たり前だろ」
ぽんぽんと、頭を撫でてくれる彼。
それに思わず頬がゆるんで、好きって気持ちでいっぱいになる。いつもいい加減だけど実は頼れる、わたしの大切な彼氏。
これ以上モテると困るから、あんまりかっこいいところばっかり見せないでほしいんだけど。
……なんて言ったら調子に乗るから、言わないでおく。
「……ふ。よかったじゃん。
いい彼氏がちゃんとそばにいてくれて」
「どうもありがとう。
……そういえば、みんなは何しに来たの?」
完全に話し込んじゃってたけど。
何か用事だったんじゃ?と今頃思い出したわたしに、袋から何かをごそごそと出した彼らは「おめでとう」とラッピングされた箱を渡してくれた。
「え、誕生日祝いに来てくれたの!?」
なにそれ予想外……!
っていうかたまり場にいなかったらどうするつもりだったんだろう。居たからいいけど。
「あ、じゃあ俺らからも」