【完】姐さん!!



それに便乗した霧夏のみんなもプレゼントを渡してくれる。

隣で衣沙が「愛されてんのはなるみの方だな」なんて言うものだから、つい笑ってしまった。



「あとは衣沙さんだけじゃないですか?」



「え、俺に自由渡すタイミングもくれねえの?

俺はいいよ、あとでなるみに渡すから」



「……なんかやましいものでも渡すんですか?」



「んなわけねえじゃん……!

俺のこと一体なんだと思ってんの!?」



「え、さすがにこんなに小さな女の子の前で言えないですよね?

教育に悪いのでやめておきます」



「待ってほんと俺のことなんだと思ってんの」




衣沙が真剣に聞いているけど、さおはそれを見事に交わしてみせる。

……年下の男の子に遊ばれてるってどうなんだ。



「いいじゃん別に。

……あとでふたりになってから渡すよ」



いつもならなんだかんだ折れるんだけど、今日はどうやら譲れないらしい。

だから衣沙のプレゼントはあとで、ってことで。



「あ、そうだ。

ねえ衣沙、もう東西の因縁なんて必要ないでしょ?」



「ん、そうだねえ。

いいんじゃねえの? 仲直りで」



「うん。ってことで、もう仲直りね」



少々ノリが軽く見えるけど、わたしたちはこんな感じでいい。

はじめくんにも気にしないでほしいし、みんなで仲良くしたい。だからそう言えば、無口で口を開けば毒舌な真智くんも、「あんたらしいじゃん」って笑ってくれた。



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