【完】姐さん!!
「……! ニナちゃんっ」
……ニナちゃん?
ということはお兄ちゃんとは違うんだろうか、と思いながらも、とりあえず知り合いのようだから、人の邪魔にならない端へと移動する。
"ニナちゃん"と呼ばれた男の子は、わたしたちと同じ高校生くらいで。
彼はふーっと、ため息をついたあと。
「すいません、こいつが迷惑かけて」
わたしの腕からおりた彼女の頭に、ぽんと手を置いた。
話を聞くところによれば、彼はどうやらまいちゃんのお兄さんの、お友だちらしく。
「ニナ、舞(まい)」
彼が電話でお兄さんを呼び出せば、すぐにその本人がわたしたちのもとへやってきた。
……が、彼を見て、思わず目を見張る。
さらさらとした黒髪が綺麗な、男の子。
っ、舞ちゃんの言ってた特徴が大正解すぎる……!本当にめちゃくちゃかっこいい……!
あと、ニナって名乗った彼もすごくかっこいいし。
衣沙やさおまでいるせいで、ここの目立ち具合は本当に半端なかった。こんなところにわたしなんかがいてすみません。
「はぐれるから走るなってあれだけ言っただろ。
ったく……何もなくてよかったな」
彼が、舞ちゃんをひょいと抱き上げて。
「ありがとうございました」と言ってくれる。
「無事に会えてよかったね、舞ちゃん」
「うんっ、ありがとうおねえちゃん!」
にこにこ。
笑ってくれる舞ちゃんに、「じゃあね」と手をふろうとした時、衣沙がわたしの肩に手を乗せて。