護衛目的の執事です
それが何をされてるかは、理解すると同時に理由が分からなかった。



だが、確かにこれは口付け。



重なった唇は柔らかくて、恥ずかしくて。



一瞬舌が絡まり、すぐに離れたと同時に離された唇。



「////」



顔が熱い。
心臓の鼓動が早い。



結弦「行動で示すって、言ったでしょ」



ドキッ




そう言う結弦は可愛いとは違って男らしく、胸がトキめいた気がした。



身体を起こされ、そのまま手を引かれて連れてかれたのはテラス。



空がもう真っ暗で、会場の明かりが頼りだ。



だが、それよりも。
そんな事よりも。



唇に残る感触、感覚が生々しく、さっきから顔が真っ赤になってるだろう。

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