護衛目的の執事です
は?



恵「私はもう、諦めてたのにね。頼み込んできたわ、私を拐ってってね」



そう言う恵は静かな声だった。
本当に、諦めていたんだろう。



だが、頼み込んだ?



里香はどうして。



恵「結弦様を他の女に取られたく無いんです!………ってね。笑うの抑えて了承してあげたわ。あの女、

礼儀も良いし顔も良い。声も綺麗だしスタイルも良い。専属メイドって立場で羨ましかったわ。嫌がらせもした」



あぁ、そうか。



恵「嫌がらせをされて、私がこんなんだって分かってて、わざわざ会場で私を見つけ出して」



こんな大掛かりな事をしたのは、



恵「あの白い女への嫉妬を晴らそうとしてるのよ」



嫉妬。



した事が無いから分からないが、きっと私も近い内にするだろう。
そんな気がする。

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