メトロの中は、近過ぎです!
「大野建設の担当はずっと前から副島さんだ。それこそまだまだ大野建設が本社しかない頃から。
だから大野のことも小さい時からよく知っているんだそうだ。
あの日は大野に個人的な相談があると言われて人形町支社まで来たらしい」
戸田君も課長が言いたいことがもう分かったらしくて口元を押さえている。
「そんな出来過ぎた偶然はないだろう。
おかげで1課の課長の副島さんが人事部と掛け合ってあっという間に川端の異動が決まった」
川端主任の突然過ぎる異動は、大野さんが無理矢理に仕組んでくれたんだ。
胸が痛い。
大野さんに会いたい。
そこで話は終わらないようで、更に課長が身を乗り出す。
「これはあとから南が相談してきたことだが、大野に聞かれたらしい。どうやったら一人の人間を辞めさせることができるかと……
南もまさか同期の川端のことだとは思わずに丁寧に指導したんだと。バカだよなあいつら」
課長が優しく笑う。
「俺はな、大野が好き嫌いでそんなことする奴だとは思ってない。
そうだろう、佐々木。
なんかあったんだろう?」
私の目からボタボタと涙が落ちた。
「泣くなよ。おまえが悪いわけじゃないんだろ?」
課長がそう言って頭をなでてくれた。
だから大野のことも小さい時からよく知っているんだそうだ。
あの日は大野に個人的な相談があると言われて人形町支社まで来たらしい」
戸田君も課長が言いたいことがもう分かったらしくて口元を押さえている。
「そんな出来過ぎた偶然はないだろう。
おかげで1課の課長の副島さんが人事部と掛け合ってあっという間に川端の異動が決まった」
川端主任の突然過ぎる異動は、大野さんが無理矢理に仕組んでくれたんだ。
胸が痛い。
大野さんに会いたい。
そこで話は終わらないようで、更に課長が身を乗り出す。
「これはあとから南が相談してきたことだが、大野に聞かれたらしい。どうやったら一人の人間を辞めさせることができるかと……
南もまさか同期の川端のことだとは思わずに丁寧に指導したんだと。バカだよなあいつら」
課長が優しく笑う。
「俺はな、大野が好き嫌いでそんなことする奴だとは思ってない。
そうだろう、佐々木。
なんかあったんだろう?」
私の目からボタボタと涙が落ちた。
「泣くなよ。おまえが悪いわけじゃないんだろ?」
課長がそう言って頭をなでてくれた。