メトロの中は、近過ぎです!
「この調子だと昼前に着くな」

都心のビル群もかなり過ぎたところのSAで休憩をとっていた。

「運転疲れてないですか?」
「大丈夫だ。コーヒー買ってくる」

自販機に向かう大野さんを見送り、ベンチに座ってスマホを取り出した。

LINEの着信。
シンさんからだった。

『おはよう。朝はいつもの電車じゃなかったんだね?寝坊?』

今朝のシンさんはあの電車だったんだ。

二人で乗ったラッシュの電車の車内が浮かんでくる。

『おはようございます。今日から3日間出張なんです。土曜日には戻ります』

送信すると、思いがけずすぐに返信が届いた。

『一人で?』

それだけの返信に身体が固まる。

『はい。一人です』

本当のことは書けなかった。
ただ、こんなことはもう止めなければいけないと思った。
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