御曹司のとろ甘な独占愛
「一花。お待たせしました。ご案内します」

「っはい!」

 ロビーの奥から伯睿が迎えに来て、その後ろに早歩きでついていく。伯睿の姿とこの空間の素晴らしく相応しい様に、一花はまるで映画を見ているみたいだと思った。

「あの……ここは、どういった……?」

「着いてからのお楽しみです」

 エレベーターに乗り込むと、伯睿がカードキーをかざして最上階から一つ下の部屋のボタンを押す。到着音が鳴ってエレベーターを降りた先は、広い廊下と、部屋の入り口が一つだけある空間だった。

 伯睿がカードキーを使って、その部屋の鍵を開ける。

「どうぞ、入ってください」

「おじゃまします……?」

 広々とした玄関ホールを抜けて、リビングへ通される。

 シックでモダンなインテリアで統一されている室内。一面ガラス張りのリビングには、夜景が観えるように配置されたソファがある。
 夕刻という時間帯も相まって、折り上げ天井に施されたダウンライトが作り出す陰影が美しい。
 そこはまさに、高級リゾートホテルに来ている様だった。
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