『 』
私は見ての通りアラグリーア人です。
父も母と3人でアレグリーアの主要都市で暮らしておりました。
両親は歌い手の芸者でよく街の祭りで楽師の音に合わせて歌ぅておりました。
その時、私は8つでした。
あの日…戦争のあの日、私は家に降りましたが両親に逃げるように言われ外へ逃げ出しました。
その後、両親がどうなったかわかりませんが
クイダードと平和協定を結ぶまでの2年間、私は戦争孤児としてひとり路地や橋の下で家からなんとか持ち出した毛布にくるまり城下町の人々から分けてもらった食べ物で上をしのぎ生きてきました。
クイダードに来たのは旅に出たからです。
私に楽の音で光を見せてくれたあの人に会うために。
平和協定を結んだ少しあとに国のお城で貧富の差を問わず民を招いた宴が催されたことがありました。
そこに居たのが戦争のすぐあとの豪雨の後に聴いたあの柔らかく美しい元の音色の持ち主でした。私はもう一度その人に会いたくて、国王にその人物について聞き、このクイダードへ入りました。
国王がその人は旅の楽師だと仰っておられ次はクイダードへと向かうと教えてくださったからです
私はいま齢10です。
今までのことを簡単に説明した。
女主人は黙ってそれを聞いていたがやがて笑って
「明日から頼んだよ。これがお前の仕事服だよ。」
そう言った。
「何も教えてくれないんじゃアタシも断ろうと思ったんだけどね。話してくれてありがとうね。そうか、楽師に会うための旅に出たんだね。早く会えるといいねぇ。
戦争孤児ってことはアンタ宿無しかぃ?」
「……はぃ」
「だったら母屋の2階奥の部屋でいいなら空いてるけど使うかい?」
思わぬ申し出に一瞬思考が止まって女主人の顔を黙って見つめてしまった。
「どうしたんだい間の抜けた顔して…」
「あ!えっと…その、よろしくお願いします!!」
よし決まりだ!!と大きな声で笑った女主人は
「アタシはグラシアこの飯屋グラシエの主人だよ。」
彼女…グラシアはその1日アイカに仕事を1から丁寧にみっちり教えてくれた。
わからない部分はメモを取りわかるまで何度も聞いた。
空が終わったのが月が街の頂上にある頃だった。
もう遅いから早く寝なさい。布団だけは新しくしといたからね。と部屋に通してくれた。
明日、お店が終わったら部屋の掃除をしようと考えている間に眠ってしまった。
父も母と3人でアレグリーアの主要都市で暮らしておりました。
両親は歌い手の芸者でよく街の祭りで楽師の音に合わせて歌ぅておりました。
その時、私は8つでした。
あの日…戦争のあの日、私は家に降りましたが両親に逃げるように言われ外へ逃げ出しました。
その後、両親がどうなったかわかりませんが
クイダードと平和協定を結ぶまでの2年間、私は戦争孤児としてひとり路地や橋の下で家からなんとか持ち出した毛布にくるまり城下町の人々から分けてもらった食べ物で上をしのぎ生きてきました。
クイダードに来たのは旅に出たからです。
私に楽の音で光を見せてくれたあの人に会うために。
平和協定を結んだ少しあとに国のお城で貧富の差を問わず民を招いた宴が催されたことがありました。
そこに居たのが戦争のすぐあとの豪雨の後に聴いたあの柔らかく美しい元の音色の持ち主でした。私はもう一度その人に会いたくて、国王にその人物について聞き、このクイダードへ入りました。
国王がその人は旅の楽師だと仰っておられ次はクイダードへと向かうと教えてくださったからです
私はいま齢10です。
今までのことを簡単に説明した。
女主人は黙ってそれを聞いていたがやがて笑って
「明日から頼んだよ。これがお前の仕事服だよ。」
そう言った。
「何も教えてくれないんじゃアタシも断ろうと思ったんだけどね。話してくれてありがとうね。そうか、楽師に会うための旅に出たんだね。早く会えるといいねぇ。
戦争孤児ってことはアンタ宿無しかぃ?」
「……はぃ」
「だったら母屋の2階奥の部屋でいいなら空いてるけど使うかい?」
思わぬ申し出に一瞬思考が止まって女主人の顔を黙って見つめてしまった。
「どうしたんだい間の抜けた顔して…」
「あ!えっと…その、よろしくお願いします!!」
よし決まりだ!!と大きな声で笑った女主人は
「アタシはグラシアこの飯屋グラシエの主人だよ。」
彼女…グラシアはその1日アイカに仕事を1から丁寧にみっちり教えてくれた。
わからない部分はメモを取りわかるまで何度も聞いた。
空が終わったのが月が街の頂上にある頃だった。
もう遅いから早く寝なさい。布団だけは新しくしといたからね。と部屋に通してくれた。
明日、お店が終わったら部屋の掃除をしようと考えている間に眠ってしまった。