僕の肺をあげるから、君の心臓をちょうだい



「………晴れてたら来るつもり。放課後、ここにいるよ。
雨だと図書室か教室にいるから」

晴れてたら屋上《ここ》、雨だと図書室か教室。
咲来の回答を繰り返しながら、返事をする。



「分かった。
じゃあ、またね。渡未さん」

そう言って琢磨は屋上を出ていった。



琢磨が出ていった後、また手帳を開く。

咲来はそこに文字を綴った。
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