僕の肺をあげるから、君の心臓をちょうだい
「『遺証』?」

綴られた2文字の言葉をそのまま読み上げる。

遺証って何だ?遺書…ではないんだよな?



悪いとは思ったが心の中で擽られる興味に逆らえなかった。





『今日から高校生だ。私は今日から日記の代わりに小説を書く。
これは、遺書じゃない。
私の生きた証を残すのだから〝遺証〟である』
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